ルソーニアンの独り言

ルソーは自然へ帰れとも自然へ帰りたくても帰れない、ともどこにも書いていなくて、あれは全集を通しで読みルソーの言いたかったことを自分自身の直観で感じ取る。すると自然へ帰りたくてもどうしても帰れないんだ、、、というルソーの悲鳴声を聞き取れる。なんで、ルソーが哲学を否定し書物を読むな、と主張するのは、まずはルソーが母親がいなかった。時計職人の父親に育てられた。かつ早熟でまず本の世界で全ての感情の流れを「頭の中だけで理解してしまった」とすると後から「経験」することで事後的に「体感」していく格好になる。そうすると、ある種の空隙のなかで生きることになるわけだが、自分の人生体験の反面教師として書物からはいるな!と言いたかったわけで「エミール」でルソーが言いたかったのは、ふつーに木工細工の職人で暮らしていけばいいんじゃね?っていうふうになる。そうすると、ルソーは多分ものすごくジェントルマンであったのだが、いわば権威者とか威張り散らしている連中と関わりたくなくなるわけだ。フランス国王が会いたがってもルソーがあんなやつに会いたいわけなかろうが。で寝坊しちゃいましたーっつって合法的にばっくれる。